ガンニバルの銀の若い頃は?死因は何かネタバレ!

ガンニバルの銀の若い頃は?死因は何かネタバレ! 漫画

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過激な描写の多い『ガンニバル』ですが、登場するキャラクターたちの葛藤が細かく描かれており、物語が進むにつれて目が離せなくなります。

そんなキャラクターの中で後藤家だけでなく供花村でも多大な影響を与え、その存在感を知らしめていたのが後藤銀(ごとうぎん)です。

若い頃は後藤家や村人から蔑まれていましたが己の武器と執念で人々を掌握し、自分が生き残る道を切り開いたことから、とても強い女性とも言えます。

しかし第一話で山林にて遺体で見つかり、後藤家の当代当主でありながらその死因は穏やかではなく、とても凄惨なものでした。

今回は『ガンニバル』の冒頭で亡くなった後藤銀の死因や、若い頃はどのような人物だったのかを紐解いていきたいと思います。

 

ガンニバルの銀の若い頃は?

ガンニバルの銀の若い頃は?死因は何かネタバレ!

銀の若い頃は母親譲りの美しい容姿をしており、一時的に供花村の外で生活していましたが、村に戻ってくると阿婆擦れ・妾の子と蔑まれていました。

また後藤家次期当主候補だった後藤金次からも暴行を受け続け、それに耐える日々を強いられおり、周りには味方がいない状況でした。

ある日、当時の後藤家当主だった後藤定に自身の出生の秘密を聞き、供花村で生きていくことは無理だと言われますが、自分はここで生きていくと決意します。

そして後藤家と供花村を掌握し、権力を得ることを考えていたときに、供花村のまとめ役を務める来乃神神社の神主の息子である神山正宗に目を付けたのです。

銀は正宗を利用して村人と後藤家が衝突するよう仕向け、外部の力も借りながら後藤家を掌握することに成功します。

そして実質後藤家当主となり飢饉の最中、後藤家の備蓄を分け与えることで村人に恩を売って今後の奉納祭では後藤家に生贄を捧げることを約束させました。

ここまでを見ると悪女全開な銀ですが、奉納祭で後藤家に生贄を捧げさせるという行為は、実は息子である白銀(しろがね)のためだったのです。

 

ガンニバルの後藤銀と金次との関係は?

後藤銀と後藤金次の関係は実際のところ血のつながりはありませんが、戸籍上では兄妹と記されています。

銀の母親はその昔、奉納祭で生贄に選ばれて殺されそうになりますが、それを後藤定と金次が助けて後藤家に保護されます。

後藤家に保護されたあとに妊娠が発覚しますが、後藤定とは関係を持っていなかったことから、銀は後藤定の実子でなく養子であったことがうかがえます。

当時村の男達の慰み者となっていた銀の母親は父親が誰なのか分かりませんでしたが、子を産みたいという強い想いと覚悟を持っていました。

ですが出産後程なくして母親は亡くなり、銀は後藤家に迎えらることになったのです。

銀の出生について知っているのは後藤定とその妻、当時の神主で正宗の父親ある神山吉宗ですが、金次は銀が実の妹ではないことに薄々感づいています。

金次は銀が供花村に帰ってきてから銀に対して執着心と独占欲を見せますが、その根源が愛であることを他者に指摘されるまでは自覚していません。

指摘されてからもなお頑なに認めようとしませんでしたが、死の間際に自身の気持ちを銀に想いを伝えています。

 

ガンニバルの正宗は後藤銀のことが好きだった?

銀は自身の色香で正宗を篭絡させていますが、それ以前に村の畦道で偶然対面したときに、正宗は銀に一目惚れしています。

逢瀬を重ねるごとに正宗は「銀が生きていけるしがらみのない世界を作りたい」と考えるようになり、色に溺れていきますが同時に愛情も深まっていきます。

そして銀との関係が周りに知られてしまい、自分が利用されているだけだと父親から諭されても、それを受け入れようとせず銀のことを諦めませんでした。

やがて銀の妊娠が発覚し、父親が誰か分からないと言われてもお腹の子を自分の子として扱い「白銀」と名付けて、生まれた後も二人のことを大切にします。

それからも銀と白銀が生きていける世界を作るために奔走しますが、結果的にその行動は関わった者全てを苦しめる〝呪い〟となってしまったのです。

晩年はクールー病の症状が出ながらも、後藤家を潰すことで自分と銀が作り出した〝呪い〟を終わらせようとしますが、最期は後藤家の面々に食い殺されます。

神社の後継のため別の女性との間に息子をもうけましたが、その最期の瞬間まで正宗の行動原理には常に銀の存在があったようです。

 

ガンニバルの銀の死因は何かネタバレ!

ガンニバルの銀の若い頃は?死因は何かネタバレ!

冒頭で後藤家や村人たちに銀は熊に食い殺されたと伝えられましたが、本当の死因は白銀に食われたことによる外傷性致死です。

後藤家の支配体制により村人の恨みを買っていた銀は、一人でいるところを村人たちによって山林へ拉致され、農具で全身を徹底的に痛めつけられます。

暴行の途中で村人たちは何かの気配を感じて、それが熊だと思いまだ意識のある銀を放置してその場を去りますが、近づいてきたのは熊ではなく白銀でした。

銀は今まで何のために汚泥に塗れながら生き、後藤家を作り上げたのかと思いを馳せますが、ふと白銀がその目から涙を流しているのに気が付きます。

白銀の涙を見た銀はこれまでの全ては「愛」のためであったと悟り、最期は白銀に食われることを受け入れ、笑いながらその人生に幕を閉じました。

銀が今際の際に思い出していたのは出産時の記憶で、生まれた白銀を涙を流しながら抱きしめるその表情からは、子を想う母親の深い愛が感じられました。

これまで周りの人間を支配する姿が際立っていた銀ですが、その最期は白銀に対してこの上ない愛情を持っていたことが伝わる、切なくてあたたかなシーンでした。

 

ガンニバルの後藤銀の死因は病気?

前述のとおり銀の最終的な死因は白銀に食われたことによる外傷性致死ですが、病気も死に至った原因の一端になったと考えられます。

晩年の銀はクールー病を発症しており、辛うじて体は動かせるものの制御できない散発的な笑いや意識障害などの症状が見られていました。

死んだその日も銀はクールー病の後期症状の一つである認知症で徘徊しており、村人たちに拉致され暴行されています。

それは殴打から始まり果てには下肢の切断にも至っていることから、もしその場に白銀が来なかったら村人の暴行が死因となっていたでしょう。

仮に病気が発症しなかったとしても、村人の恨みを買っていた銀には穏やかな死が訪れることはなかったと思われます。

また症状は前駐在の狩野治が着任していたころにも見られ、徘徊していた銀を見つけた狩野が保護して後藤家に送り返したというエピソードもあります。

その時の出来事が、狩野が後藤家への猜疑心を芽生えさせたきっかけとなりました。

後に狩野は後藤家に隠れて銀を病院へ連れて行き病気のことを知りますが、そこから狩野に対する村八分が始まったのです。

 


まとめ

ガンニバルの銀の若い頃は?死因は何かネタバレ!

『ガンニバル』の中で絶対的な悪といっても過言ではない後藤銀の、若い頃と死因についてお届けしましたが、読者の皆さんはどう感じたでしょうか?

死因は凄惨なものでしたが、愛情を与えられることなく疎まれ続けても、なお生きようとするその執念と強さは『ガンニバル』屈指と言えるでしょう。

余談ですが銀の若い頃が語られる回では椿が度々描かれており、椿は「忍耐」「生命力」の象徴とされている中で「罪を犯す女」という裏花言葉を持ちます。

それは周りの人間からの蔑みに耐えながら生きることを諦めず、白銀のために罪を犯し続けた銀の生き様を的確に表現しているように思えます。

後藤家や村人に対する憎しみを強く表していた銀ですが、白銀が生まれてから母親の一面も見せていたことから、実は愛情の深い女性だったのかもしれません。

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